中学一年生で1次方程式を勉強しました。
今までXを求めろ、求めろ、と言われ続け、
頑張って勉強してきましたが、
二年生になると、今度はXだけではなく、
Y も出てきます。
Xだけではなく、Yも求めろ。
と言われてしまいます。

このXとY2つの数をもとめることが、
二年生で習う連立方程式です。
でも、実は、連立方程式の方が、
式を作りやすい場合もあるのです。
どんな問題なんでしょう。
ワクワクしてきませんか?
では、実際の問題を解きながら、
1次方程式と連立方程式の違いを
みていきましょう。
数の問題にチャレンジ
この問題は連立方程式での問題として
出されていますので、
まずは蓮立方程式で解いてみましょう。
位の数をかえてみたら・・・

一の位の数と、十の位の数が等しい3けたの 自然数がある。 この数の各位の数の和は17であり、百の位の数字と 一の位の数字を入れ替えて出来る数はもとの数より198小さくなる。このとき、もとの自然数を求めなさい。 |
解答(連立方程式の場合)
まず、たとえば、
「3けたの自然数」といわれたら、
適当な数字を345とします。
読み方は、さんびゃく、よんじゅう、ご
と読みますよね。
そのまま数字に直してみると、
どのような数字でできているかというと、
300と40と5
という数字でできています。
もっと細かく見てみましょう。
3という数字と100(これが百の位)
いわゆる3×100
4という数字と10(これが十の位)
いわゆる4×10
5という数字と1(これが一の位)
いわゆる5×1
300+40+5=345
今、3.4.5という数字がわかって
いない状態ですよ。
そのためXとYを使いましょう。
条件は「十の位と一の位が等しい」ということなので、
どっちもYの数にします。
百の位がX、十と一の位がY
先ほど説明した通り、
Xという数字と100(X×100)
Yという数字と10(Y×10)
Yという数字と1(Y×1)
これを数式にします。
100X+10Y+Y となります。

条件は「この数の各位の数の和は17」
和、ってたし算の答えですよ。
各位の数はXとYとY
これをたします。
X+Y+Y=17
X+2Y=17・・連立方程式の一つ目の式
次の条件「百の位の数字と一の位の数字を
いれかえてできる数」
百の位の数はX、一の位の数はY
これを変えると
100Y+10X+X となる。
もとの数から変えた数をひいた数を198
100X+10Y+Y-(100Y+10X+X)=198
100X+10Y+Y-100Y-10X-X=198
99X-99Y=198
なるべく簡単にしましょう。
方程式なので全部同じ数で割ったりできるよ。
すべて99で割ってみましょう。
X-Y=2
えらく簡単になりました。
X+2Y=17
Ⅹ-Ý=2
もうちょっとだあ

この連立方程式を解いていきます。
代入法が簡単です。
X=17-2Y
(17-2Y)-Y=2
17-2Y-Y=2
-3Y=2-17
―3Y=-15
Y=5
X=17-10
X=7
答え 755
これを、一年生の方程式でも解けるでしょうか。
方程式の場合
方程式の場合は式が一つなので、
Xだけになりますね。
ですから、
Yの部分をXを使って、
表さなければなりません。
「この数の各位の数の和は17」
と条件があったことから、
X+Y+Y=17なので、
Y+Y=17-X
Y=½(17-X)となりますね。
これを、また式に代入していくのですが、
100X+10【½(17-X)】+【½(17-X)】
-100【½(17-X)】+10【½(17-X)】+X
=198
なんだか面倒くさい式になってしまいました。

これでも、答えはちゃんとX=7
になるんですよ。
でも、計算を見ただけで、
やる気がなくなりますよね。
ですから、この問題は連立方程式で
解いていった方がいいんですね。
1次方程式の利用
今度は、一年生の1次方程式の利用から、
問題をみてみましょう。
ある数X

ある数の5倍から12をひいた数と、ある数の3倍に
14をたした数は等しくなります。 ある数をXとして方程式を作り、ある数を求めなさい。 |
こちらもそのまま言われた通りに
式を作っていきます。
まず、「ある数をXとして」なので
「ある数の5倍から12をひいた数」
は 5X-12
と表すことができます。
次に、
「ある数の3倍に14をたした」
は 3X+14
と表します。
この2つが等しいので、
5X-12=3X+14
5Ⅹ-3X=14+12
2X=16
X=8
こちらの問題は、言われた通りに
式にしていくだけなので、
問題はないかと思います。
言葉を数字に

これらのように、問題をひも解いて
いくと、連立方程式か1次方程式が
わかってきます。
言葉を数字にすることは
難しいことではありません。
~倍 は かけ算
和 は たし算の答え など。
言葉の意味を理解して、
色々な問題に
チャレンジしていきましょう。
特別編 数字の表し方 2ケタの数字 10X+Ý |
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