この10年間で実に色々な生徒さんと勉強してきました。
1人1人全然違うのですが、
大きく分けさせていただくと、
どうやら2つのパターンに分かれるようです。
Aタイプ 理解力はあるが、勉強が嫌いな人。
せっかくわかっているのに、
コツコツ勉強したくないため、
復習しないので、忘れてしまう。
大変もったいないタイプの人たちです。
Bタイプ 勉強はするが、理解力がちょっと不安な人。
勉強は嫌いではないのですが、
書いても書いても点数につながらない、
教えてもらっても理解するのが難しいタイプの人たちです。
この2つのタイプは、
勉強方法や考え方が違うので、
タイプ別に考えていきましょう。
理解力はあるけど、勉強が嫌いな人
性格的におおらかなタイプです。
頭がよく、話が上手なので
友達はたくさんいるのではないでしょうか。
性格的に細かいことにこだわらない分、
コツコツ勉強するのが、好きではないのだと思います。
こんな人はどうしたらいいのでしょうか。
コツコツ長々とするのではなく、
ポイントを押さえて勉強しましょう。
長々勉強したところで、ますます勉強嫌いになるし、
全然頭に入らないと思われます。
毎日30分だけでいいので、
今日習ったところの復習をしてください。
勉強するのが嫌だけど、理解力はあるのだから、
やる気になれば、すごく点数が取れます。
そのやる気を出すには、どうするのか?
これは、本人次第なのですね。
よく言う[やる気スイッチ]ですね。
1つ、面白い例を。
自分の利益になることはやります
人は自分の利益になることはやるみたいです。
反対に利益にならないことは、やりたくないし、
やりません。
選挙に行ってなかった人に、
「行かないと、行っている人達の有利な世の中になるよ。」
と言ってみました。
なんと次の選挙から行くようになりました。
単純なものです。
ということは、ご褒美があれば、やるのではないでしょうか。
できれば、物質的なものではなく、
自分の有利になるようなことだといいのですが、
なかなか難しいですよね。
ですから、それが見つかるまでは、
なにか本人のテンションが上がる物でもいいと思います。
遠い将来のこと
我が家の長男もこのタイプなので、
「勉強しないと、良い大学に行けないし、
大学行くのにもお金がかかるし、
お金は奨学金借りればいいや。
って思ってるかもしれないけど、
自分で大きな借金を背負うことになるんだよ!」
なんて言ってみてはいるのですが、全然ひびかず。
人間って経験してみないとわからないし、
遠い未来のことをいわれても、
多分想像出来ないのだと思います。
だったら、近い将来のもっと想像しやすい
有利なことを考えてみましょう。
高校生くらいだったら、実際にバイトなどをして、
実社会がどれほど大変で、お金をいただくことが
どれだけありがたいか、やってみることも良いかもしれません。
中学生は、そういうわけにはいかないし、
個人個人によって違うので、
私が実際に指導中やっていることをご紹介します。
中学生は難しい
私は、初めにとにかくその子の話をよく聞きます。
その子がなにが好きで、なにが嫌いで、
どんな考えを持っているのか。
そのうえで、指導中色々な話をします。
そこで信頼関係が出来てくると、
私の顔を見てくれるようになります。
この瞬間が嬉しくて、この仕事をしているといっても
過言ではありません。
そうなると、はじめて私の話をきいてくれるようになります。
だからといって、すぐに成績に反映されるわけでは
ないのですが、少しづつ勉強に向かってくれるようになります。
ただ、この方法も他人だから成功することで、
やはり、親からではなかなか難しいことは、私も感じています。
やる気スイッチ押してくれる人が見つければいいのですが。
やる気スイッチ、見つけ辛し。
勉強はするが、理解力がちょっと不安
こちらは、コツコツタイプで、やることはちゃんとやります。
ただ、わからないままノートにスラスラと
書いてしまっている可能性があるので、
本当にノートを埋めているだけになってしまっています。
信頼関係が出来るまで
ある生徒さんがわからないままに、
スラスラとノートに書き写しているのを
見てて、これではいけないと思い、
無理に違う勉強の仕方を提案してやってもらったのですが、
全然身にならず、苦しい思いをさせただけでした。
それで、自分のやりたいようにやらせておいて、
様子をみていたら、
はじめて、
「先生、この宿題がわからないです。」
と、言ってくれました。
それで、わからない所は教えながら一緒にやってみたら
すごく楽に勉強できたみたいでした。
良い所をのばしながら、勉強していきました。
それで、自信がついて、嫌だった英語の勉強も
自分から、やってくれるようになりました。
それと同時に他の教科も挑戦してくれるようになりました。
指導をしていていつも思うのですが、
色々試してみて、その子に合った
勉強方法を探っていくのが一番なんだと思いました。
ポイントは、「自分から」ということと、
「信頼関係」なんだと思います。
理解力も不安だし、勉強も嫌いな人
なかなか手強いタイプです。
このタイプの人たちは、話していることも
全然耳に届いていないようです。
色々な話をするのですが、違うところを見ていることが多いです。
多分、授業中もこのように過ごしているのだと思います。
先生の話がわからない。
もともとコツコツ勉強したくないのだから、
ますます勉強をしなくなってしまう。
休みましょう
でも、こういう子も自分の好きな話をすると、
乗ってきてくれます。
ということは、話が全然わからないわけではなく、
勉強の話が嫌いなのだと思います。
なぜ、嫌いになったのでしょう。
小さい頃は、知りたいことが沢山あったはずです。
もしかすると、いろんな人に勉強しなさい!
と言われ過ぎた可能性もあるかもしれませんね。
それで、迷路に迷い込んでしまったのかもしれません。
そんな人は、ちょっと心と頭を休ませましょう。
周りの人たちも、休ませてあげてください。
私もそうですが、
子供がダラダラしているのを見て、本当にイライラすると思います。
ですが、きっとその子にも考えがあるはずです。
いつも勉強しろ!
と、言われている子が、逆に何も言わなくなれば、
もしかすると、ちょっと不安になって、
なにか言ってくるかもしれません。
珍しくちょっと何も言わずに2~3日過ごしてみましょう。
長い人生のうち、たった2~3日です。
それで、何か変わればしめたものです。
ずっと同じことを繰り返していても、何も変わりません。
親も我慢ですね。
どのタイプか見分ける方法
大体は国語の成績が悪いか、悪くないかで
どのタイプかわかります。
なぜなら、テストというものは、文章で聞かれているので、
その文章の意味が理解できれば、点数にもつながりやすくなります。
先生が説明していることもわかっているということです。
そのため、国語の点数が良いということは、
文章の意味がわかっているか、いないか。
ということなので、
国語の成績がよければ、理解力もあると言えますので、
成績がよければ、Aタイプ、
あまりよくなければBタイプの可能性があります。
自分がどのタイプなのか、考えて、勉強に役立ててください。
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